保育と子どもの成長


 

喜びのある生活

幼稚園で子どもの様子をみていると、その生活が色々な喜びに満ちていることがわかります。
食べる喜び、遊ぶ喜び、できるようになる喜び、わかる喜び、知る喜び、人の役にたつ喜び、感謝される喜び、表現する喜び、創造する喜び、誉められる喜び、認められる喜び、 気持ちをわかってもらえた喜び、仲間のいる喜び…。また、喜びが重なると一段と大きな喜びになります。面白い遊びも仲間とするとさらに面白く、食事も家族や仲間と一緒だとより楽しいものになります。
そして、以上のような様々な喜びのある生活を積み重ねることが、「生きる喜び」となり心身の成長に好ましい影響を与えると共に、将来逆境の中にあっても希望を見い出していけるような、 しなやかな強さ、「生きる力」を子どもの中で育てていくのではないでしょうか。

けんか・トラブル

入園して間もない頃は、使っている遊具をとられたりしてけんかになることがあります。 また、子どもが育ってきて遊びや友だちをめぐって衝突したり、言葉で友だちを傷つけてしまうということも起こります。 しかしこのようなことは、子どもにとってマイナスの体験ではなく、保育者(大人)の適切な援助を得てルールを身につけ、また、人に対する思いやりや信頼感を育てていくきっかけになるものと考えています。 かえってけんかやトラブルを一度も経験することなく、大きくなっていくことの方が心配です。
ここで保育者の援助というのは、けんかの原因と事の善し悪しだけで裁いたり、「けんかはいけない」と教え諭して、形式的に「ごめんね」「いいよ」で解決してしまうことではありません。 けんかになってしまったそれぞれの子どもの思いや気持ちを聴いてわかってあげる、そしてそれを双方の子どもに伝えて、自分だけでなく相手にも思いがあること、どうすればよかったか、を気付かせるような援助です。 子どもはこのような保育者の関わり方をモデルにして、人との関わりを自分の中に育てていきます。

 

障がいのある子どもの保育

できないこと・わからないことがあっても、生き生きとしている子どもは周りの子どもからみて魅力的です。障がいがあっても面白い・楽しいという世界を持っています。 子どもが生き生きするような生活を提供するという保育の基本はどの子にとっても同じであるという考えに基づいて保育を行っています。
ただ、受け入れ人数や障がいの態様によっては受け入れに限界がありますので、入園を考えられている場合は、入園手続き前のできるだけ早い時期に必ず相談にいらして下さい。

 

保護者の活動

幼稚園の行事には、運動会・生活発表会・作品展といった幼稚園ならではの行事の他、七夕・餅つき・豆まきのように日本の生活文化に根ざしたものまで様々なものがあります。 これらの行事については、父母の会を中心にできる範囲で保護者の方々に協力をお願いしております。特に父母の会の役員の方々の活躍がすばらしく、感謝しております。

 

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